ねむたい
ねむたいのか目が疲れているのか
よく分からない。
目を半分開けて歩くことにした
だめだ
片目を閉じて歩いた
さっきよりはいいぞ
でもまだダメだ
次は両目を閉じて歩いた
意外とまっすぐ歩けた。
耳からの情報が大事になるんだけど
鳥の鳴き声とか
車の音とか
だんだん聞こえなく
なってくるのだ
これは寝てしまうってことなのか?
まだ大丈夫と思い
調子になって歩いていたら
水たまりに
片足が入ってしまった。
びしょ濡れ
最悪である
これで目が覚めた。
こんなことでも起きないと目が覚めないのか
と思うと残念でならなかった。
疲れる理由は色々ある。
目が悪いから、年だから、月曜だから、この季節だから、仕事が嫌いだから、通勤が面倒だから、金欠だから、飲み過ぎだから、家に帰りたくないから、考えることが色々あるから、周りに気を遣っているから、試験に落ちたから、どうでも良いことがどうでも良くないから、自分の不甲斐なさに、寝過ぎで、体力が無いから、忍耐力が無いから、靴がボロいから、姿勢が悪いから、、、、
理由なんていくらでもある。
一番の理由は分かっている。
係長が疲れ果てて
出勤しなくなったからだろう。
出勤しなくなったのは
私のせいか?
私のせいではない
欠員により業務量が増加したからであると
私は思っている。
係長は頭痛とめまいで
北の田舎町病院へ行ったが
異常なし
となり町の大きい病院へも
行ったが
異常なしであった。
そして
体調不良が著しいとのことで
仕事を休んだ。
その日の夜に救急車で
北の街病院へ運ばれ
原因が分かり手術することとなった。
病名は長くてよく聞き取れなかった。
何やら
頭蓋骨の内側に血が溜まってしまう病気らしい。
なので
頭蓋骨を削って
穴を開けて
溜まった血を取り除くとのこと。
職場内では色々あるが
私の仕事量は
さほど増えていない。
私はもう
人の分まで仕事をする気はない。
なぜなら
過去に十分やってきたからだ。
ただ
人が疲れ果ててしまうのは
見ていて疲れる。
でも
私は私のために
やらなきゃいけないことがある。
今までは
それを犠牲にしてきた
多くのものを犠牲にしてきた
後悔している。
やらなきゃいけないことを
やるために
これからは仕事を抑える。
仕事をやらないということではない
やり過ぎないということだ。
自分のために変わらなくてはならない。