北の田舎町では「オオズワイガニ」が
数十年ぶりに大量に漁獲されている。
しかし、私の住んで居る田舎町ではカニと言えば
「毛がに」である。
「ズワイガニやオオズワイガニ」は基本的に食べることはない。
昔、子供の頃におやつ代わりにたくさん食べたぐらいだ。
「ズワイガニ」よりも「オオズワイガニ」のほうが
美味しいという人もいる。
近所の商店では
オオズワイガニの活が1杯70円で売られている。
ス-パ-へ行くと辛うじて生きている奴がトレイに入れられ
ラップされたものは150円
さらにボイルされたものは250円
ほどとお買い得となっている。
私は、70円の活を購入し、家でボイルして食べた。
ボイルする時間は沸騰してから15分
塩は3パーセントぐらい入れる。
茹で上がったら、冷水に漬けると、殻から身が取れやすくなる。
普通に美味しく食べることができて大満足であった。
しかし、まだ雌が出回っていない
内子が入ったカニを是非食べたい。
来年は、一回り以上大きく成長することが期待されるので
値段が上がる前に購入して内子を堪能したい。
特に生の内子は
とろっとしていて美味しいのだ。
『北海道の太平洋の沿岸域で漁獲されるオオズワイガニ』について
オオズワイガニは、1983年ごろから噴火湾から苫小牧にかけての太平洋沿岸域で漁獲され始め、太平洋における漁獲量は1986年には急増して2,300トンを記録している。
この大量漁獲をもたらした群は、1985年の春に甲幅30~50㎜の稚ガニとして大量出現し、カレイ刺し網にかかり、邪魔者として駆除対策が検討されたほどであった。
しかし、1986年には甲幅80㎜以上のカニに成長し大量に漁獲され、オオズワイガニの漁獲金額は6億7千万円にのぼった。この約半数は室蘭で水揚げされた。1986から1987年にかけての冬には関西方面へのズワイガニの代用品としてかなりの量が出荷された。
しかし、漁獲量は1988年以降大きく減少した。その後漁獲される海域は東へ拡大し、釧路沿岸まで広がり、年間漁獲量は太平洋全体で200~500トンである。
日本近海では、北海道太平洋沿岸のみで漁獲される。
雌が成体に達する最小甲幅は70㎜、雄が形態的成熟個体に達するのは75㎜である。
産卵期は初回産卵で、8~9月と1~5月の2期があり、2回目以降は1~5月である。ふ化期は1~5月。抱卵数は甲幅86~121㎜で8~33万粒である。卵の直径は平均0.5㎜
ふ化後満1年の8齢期で平均甲幅33㎜、2年の11齢期で平均甲幅71㎜に成長し、2.5年の12齢期で雌が平均甲幅86㎜、雄が93㎜で成体あるいは形態的成熟に達する。
山陰沖のズワイガニやアラスカ湾のオオズワイガニより、成長はかなり早い。本種の雄が採集脱皮を経るかどうかは分かっていない。
食味はズワイガニと変わらず大変美味しい、区別されずに市場に出回っている。
【参考文献:漁業生物図鑑 北のさかなたち】
今回、地名を出しているがこの場所以外でも漁獲がされているので、確認してほしい。きっと良いカニが手にはいるであろう。ズワイガニの仲間は、茹でて冷凍・解凍しても毛ガニと比べると味が大きく落ちないので、多めに購入して、冷凍しておくのも良いだろう。また、ミソも毛ガニの次に美味しいので是非この機会に購入して良いのではと思います。